ポイ活の「時給」は、1件でもらえる金額 ÷ かかった時間で決まります。令和8年度の最低賃金は、厚生労働省の答申で全国加重平均が1,177円(昨年度1,121円)で、1分あたり約19.6円です。5分かかる作業なら、99円以上でないと、この水準に届きません。
1件いくらなら、最低賃金に並ぶか
1件にかかる時間ごとに、時給に並ぶ最低の金額(円未満は切り上げ)です。最低賃金は都道府県で違い、答申では最低が宮崎県の1,085円、最高が東京都の1,280円です。発効日は、令和8年10月1日から12月2日の間で、都道府県ごとに違います。
| 1件にかかる時間 | 最低(1,085円) | 全国平均(1,177円) | 最高(1,280円) |
|---|---|---|---|
| 1分 | 19円 | 20円 | 22円 |
| 3分 | 55円 | 59円 | 64円 |
| 5分 | 91円 | 99円 | 107円 |
| 10分 | 181円 | 197円 | 214円 |
| 30分 | 543円 | 589円 | 640円 |
1ポイントを1円として数えた表です。ポイントを現金に替える手数料や、ポイントの期限(有効期限の比較)で、手元の額は下がることがあります。
ふつうの世帯の基本のポイント(年間)
家計調査(2025年平均)の消費支出に、ポイントがつく払い方の割合と還元率をかけた目安です。割合は、経済産業省のキャッシュレス決済比率(国内指標58.0%)と、すべてを該当する払い方で払う100%(上限)の2つで示します。キャッシュレス決済比率は国全体の比率で、個々の世帯の割合ではありません。消費支出には、カードで払えない支出も含まれます。
| 世帯(月の消費支出) | ポイントがつく割合 | 0.5% | 1.0% | 1.2% | 2.0% |
|---|---|---|---|---|---|
| 二人以上の世帯(314,001円) | 58% | 10,927円 | 21,854円 | 26,225円 | 43,709円 |
| 二人以上の世帯(314,001円) | 100% | 18,840円 | 37,680円 | 45,216円 | 75,360円 |
| うち勤労者世帯(346,297円) | 58% | 12,051円 | 24,102円 | 28,923円 | 48,205円 |
| うち勤労者世帯(346,297円) | 100% | 20,778円 | 41,556円 | 49,867円 | 83,111円 |
| 単身世帯(173,042円) | 58% | 6,022円 | 12,044円 | 14,452円 | 24,087円 |
| 単身世帯(173,042円) | 100% | 10,383円 | 20,765円 | 24,918円 | 41,530円 |
たとえば二人以上の世帯の58%を1.0%で払うと年21,854円、1.2%なら年26,225円です。勤労者世帯(消費支出346,297円)は、すべてを1.2%で払うと年49,867円、単身世帯(173,042円)は24,918円です。最低賃金1,177円に換算すると、二人以上の世帯の58%・1.0%(21,854円)は約18.6時間分です。
税金を引くと、時給はどう変わるか
買い物でついたポイントは、国税庁が値引きと同じ扱いにしていて、課税されません。アンケートなどで得たポイントを雑所得として申告する人は、税金が引かれます。年収500万円の会社員(35歳・扶養なし)が雑所得30万円を得ると、所得税・住民税が52,155円増え、手元に残るのは約82.6%です。同じ作業の時給は、税金を引くと、その分だけ下がります。
詳しくは、ポイ活のポイントに税金はかかる?に書きました。
買い足しの罠:還元は支出の一部が戻るだけ
還元率が3%でも、1万円を使えば戻るのは300円で、9,700円は出ていきます。ポイントのために必要のない物を買い足すと、その分の支出が増えます。ポイ活の「時給」に入れてよいのは、もともと買う予定の物にかかる還元と、作業にかかった時間だけです。
このページで確かめていないこと
- 個々のポイ活(アンケート、ポイントサイトの案件など)で実際にもらえる金額と時間。各社の案件の金額は調べていません。表は、自分の1件に当てはめる物差しです。
- ポイントがつく払い方の割合は、世帯によって違います。58%は国全体の比率で、100%は上限の仮定です。
- 最低賃金は答申の額で、発効日は都道府県で違います。勤め先の副業のルール(就業規則)は確かめていません。
この記事は、公的な統計と答申(2026年10月11日に確認)にもとづく一般的な計算で、個別の投資・税務の助言ではありません。
出典
- 厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」(令和8年9月3日。全国加重平均1,177円、最高1,280円、最低1,085円)
- 厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金額答申状況」(別紙。都道府県別の金額と発効予定日)
- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(消費支出:二人以上の世帯 314,001円、勤労者世帯 346,297円、単身世帯 173,042円)
- 経済産業省「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(国内指標58.0%、2026年3月31日)
- 国税庁 タックスアンサー No.1907(買い物でついたポイントは値引きと同じ扱い)