ポイ活の時給はいくら?最低賃金1,177円に並ぶ1件の金額と、ふつうの世帯が1年に貯まるポイント

令和8年度の最低賃金(答申の全国加重平均1,177円)は、1分あたり約19.6円です。5分かかる作業なら99円以上が時給の目安になります。家計調査の消費支出(二人以上の世帯で月314,001円)に還元率をかけると、基本のポイントは年に約1万〜4.5万円で、1.0%と1.2%の差は年4,371円(約3.7時間分)です。税金を引いた手元の額も計算しました。

公開日 2026年10月11日

出典の確認・検証・訂正について

ポイ活の「時給」は、1件でもらえる金額 ÷ かかった時間で決まります。令和8年度の最低賃金は、厚生労働省の答申で全国加重平均が1,177円(昨年度1,121円)で、1分あたり約19.6円です。5分かかる作業なら、99円以上でないと、この水準に届きません。

基本のポイントは、時間をかけなくても貯まります。二人以上の世帯の消費支出(月314,001円)の58%を、還元率1.0%と1.2%で払うと、差は年4,371円で、最低賃金(1,177円)なら約3.7時間分です。ポイ活の時間を使う前に、いつもの支払いの還元率を見直すほうが、時間あたりは大きくなることがあります。

1件いくらなら、最低賃金に並ぶか

1件にかかる時間ごとに、時給に並ぶ最低の金額(円未満は切り上げ)です。最低賃金は都道府県で違い、答申では最低が宮崎県の1,085円、最高が東京都の1,280円です。発効日は、令和8年10月1日から12月2日の間で、都道府県ごとに違います。

1件にかかる時間最低(1,085円)全国平均(1,177円)最高(1,280円)
1分19円20円22円
3分55円59円64円
5分91円99円107円
10分181円197円214円
30分543円589円640円

1ポイントを1円として数えた表です。ポイントを現金に替える手数料や、ポイントの期限(有効期限の比較)で、手元の額は下がることがあります。

ふつうの世帯の基本のポイント(年間)

家計調査(2025年平均)の消費支出に、ポイントがつく払い方の割合と還元率をかけた目安です。割合は、経済産業省のキャッシュレス決済比率(国内指標58.0%)と、すべてを該当する払い方で払う100%(上限)の2つで示します。キャッシュレス決済比率は国全体の比率で、個々の世帯の割合ではありません。消費支出には、カードで払えない支出も含まれます。

世帯(月の消費支出)ポイントがつく割合0.5%1.0%1.2%2.0%
二人以上の世帯(314,001円)58%10,927円21,854円26,225円43,709円
二人以上の世帯(314,001円)100%18,840円37,680円45,216円75,360円
うち勤労者世帯(346,297円)58%12,051円24,102円28,923円48,205円
うち勤労者世帯(346,297円)100%20,778円41,556円49,867円83,111円
単身世帯(173,042円)58%6,022円12,044円14,452円24,087円
単身世帯(173,042円)100%10,383円20,765円24,918円41,530円

たとえば二人以上の世帯の58%を1.0%で払うと年21,854円、1.2%なら年26,225円です。勤労者世帯(消費支出346,297円)は、すべてを1.2%で払うと年49,867円、単身世帯(173,042円)は24,918円です。最低賃金1,177円に換算すると、二人以上の世帯の58%・1.0%(21,854円)は約18.6時間分です。

税金を引くと、時給はどう変わるか

買い物でついたポイントは、国税庁が値引きと同じ扱いにしていて、課税されません。アンケートなどで得たポイントを雑所得として申告する人は、税金が引かれます。年収500万円の会社員(35歳・扶養なし)が雑所得30万円を得ると、所得税・住民税が52,155円増え、手元に残るのは約82.6%です。同じ作業の時給は、税金を引くと、その分だけ下がります。

詳しくは、ポイ活のポイントに税金はかかる?に書きました。

買い足しの罠:還元は支出の一部が戻るだけ

還元率が3%でも、1万円を使えば戻るのは300円で、9,700円は出ていきます。ポイントのために必要のない物を買い足すと、その分の支出が増えます。ポイ活の「時給」に入れてよいのは、もともと買う予定の物にかかる還元と、作業にかかった時間だけです。

このページで確かめていないこと

  • 個々のポイ活(アンケート、ポイントサイトの案件など)で実際にもらえる金額と時間。各社の案件の金額は調べていません。表は、自分の1件に当てはめる物差しです。
  • ポイントがつく払い方の割合は、世帯によって違います。58%は国全体の比率で、100%は上限の仮定です。
  • 最低賃金は答申の額で、発効日は都道府県で違います。勤め先の副業のルール(就業規則)は確かめていません。

この記事は、公的な統計と答申(2026年10月11日に確認)にもとづく一般的な計算で、個別の投資・税務の助言ではありません。

出典

この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、税務・法律・投資その他の専門的助言ではありません。金額は概算の目安で、制度や金利は変更されることがあります。個別の状況については、税理士・社会保険労務士・金融機関などの専門家にご相談ください。