年齢別の平均年収は何歳でいくら?男女差と勤続年数から読む、令和7年分の国税庁データ

国税庁の令和7年分の統計で、平均給与は男性が55〜59歳の734万円で最高、女性は25〜59歳を通じて357万〜383万円と大きく変わりません。年代別・勤続年数別の表と、平均を自分の年収と比べるときの注意点を整理しました。

公開日 2026年9月21日 ・ 更新日 2026年10月1日

出典の確認・検証・訂正について

「自分の年収は、同じ年代の平均より高いのか」は、よく気になる点です。国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和7年分)は、年齢階層別と勤続年数別の平均給与を、男女別に公表しています。この記事では、その表から、5歳ごと・年代ごとの平均給与を計算し直し、男女差や勤続年数との関係を整理します。表の数字はすべて、国税庁の給与総額を人数で割って求めた平均給与です。

この統計の数字が表すもの

  • 民間の事業所に勤める給与所得者のうち、1年を通じて勤務した人(令和7年分は約5,163万人)が対象です。公務員、自営業の本人、年の途中で入社・退職した人は含みません。パート・アルバイトなどの正社員以外と、役員は含みます。
  • 給与は、1年間に支払われた給料・手当・賞与の合計(額面)です。所得税や社会保険料を引く前の金額で、通勤手当などの非課税分は含みません。
  • 年齢は、令和7年12月31日現在で数えています(国税庁の用語の説明)。抽出した事業所への調査から全体を推計する標本調査なので、数字は推計値です。

5歳ごとの平均給与

年齢人数(男女計)男女計男性女性
19歳以下28.1万人122万円139万円105万円
20〜24歳248.0万人280万円294万円265万円
25〜29歳412.0万人425万円460万円383万円
30〜34歳435.3万人462万円529万円376万円
35〜39歳465.8万人503万円598万円362万円
40〜44歳546.4万人531万円648万円370万円
45〜49歳630.6万人550万円683万円377万円
50〜54歳742.9万人568万円715万円376万円
55〜59歳615.9万人573万円734万円357万円
60〜64歳461.5万人481万円612万円307万円
65〜69歳270.9万人375万円474万円238万円
70歳以上305.6万人308万円382万円210万円

男性の平均給与は、60歳未満まで年齢が高くなるほど高くなり、55〜59歳の734万円が最高です。その後は下がり、60〜64歳で612万円、65〜69歳で474万円になります。女性は、25〜59歳のどの階層でも357万円から383万円の範囲にあり、年齢による差があまり大きくありません。この傾向は、国税庁の報告書にも書かれています。

60歳を過ぎると平均給与が下がる理由は、この統計からはわかりません。年齢だけの表なので、定年後の働き方の変化など、原因を確かめることはできません。

20代〜60代の平均給与

「30代の平均年収」のような年代別の数字は、5歳ごとの人数と給与総額を足し合わせてから割って、求めました(5歳ごとの平均を単純に平均したものではありません)。

年代男女計男性女性男女差
20代371万円399万円337万円63万円
30代483万円565万円369万円196万円
40代541万円666万円374万円292万円
50代570万円724万円367万円356万円
60代442万円561万円282万円279万円

男女差は、年齢とともに開く

男性と女性の平均給与の差は、25〜29歳で約77万円ですが、55〜59歳では約377万円に開きます。男性が年齢とともに上がるのに対して、女性はほぼ横ばいだからです。

この差を考える手がかりとして、雇用の形の違いがあります。1年を通じて勤務した給与所得者のうち、正社員(正職員)の人数の割合は、男性で約75%、女性で約55%です。残りは、パート・アルバイトなどの正社員以外と、役員です。平均給与は、正社員が559万円、正社員以外が210万円と、大きく違います(国税庁の報告書)。

ただし、この記事で使った表は、年齢別の平均給与と、雇用形態別の人数を別々に見たもので、「年齢×雇用形態」の表ではありません。そのため、男女差のうち、雇用形態の違いで説明できる部分がどれだけあるかは、この統計からはわかりません。

勤続年数別の平均給与

勤続年数人数(男女計)男女計男性女性
1〜4年1,606.1万人360万円437万円284万円
5〜9年1,073.9万人431万円525万円329万円
10〜14年723.4万人476万円585万円343万円
15〜19年546.0万人573万円688万円401万円
20〜24年393.0万人615万円726万円420万円
25〜29年274.3万人693万円786万円479万円
30〜34年248.0万人749万円838万円501万円
35年以上298.4万人657万円727万円437万円

勤続年数が長いほど平均給与が高い傾向は、男性も女性も、勤続30〜34年まで続き、その階層で男性は838万円、女性は501万円と最高になります。35年以上では、どちらも下がります。国税庁は、勤続年数を令和7年12月31日現在で、1年未満の端数を切り捨てて数えています(平均勤続年数の定義)。

平均を、自分の年収と比べるときの注意

  • 平均は、真ん中の人の年収(中央値)ではありません。年収の高い人が少数いて、平均を押し上げます。全体では、平均が487万円、階級別の人数から推定した中央値は約419万円です。年齢別の中央値は、国税庁の統計にないので、この記事では出せません。
  • 年齢別の給与階級の分布も、統計表にありません。そのため、「同じ年代の中で上位何%か」は計算できません。全体の中での順位は、年収偏差値・上位何%の計算で調べられます。
  • この平均は、額面の年収です。手取りで比べるときは、手取り計算シミュレーションで、額面から手取りを計算できます。
  • 業種、事業所の規模、地域、勤務時間などによって、年収は大きく違います。平均は、それらをすべてまとめた数字です。業種別と事業所の規模別の平均給与は、業種別の平均年収のガイドにまとめています。同じ年代の平均より低くても高くても、それだけで良し悪しはわかりません。

データは、国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分(1年を通じて勤務した給与所得者)です。この調査は毎年9月に公表されており、令和7年分は令和8年9月に公表されました。令和8年分が公表された時点で、この記事の数字を更新します(最終確認:2026年10月1日)。

出典

この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、税務・法律・投資その他の専門的助言ではありません。金額は概算の目安で、制度や金利は変更されることがあります。個別の状況については、税理士・社会保険労務士・金融機関などの専門家にご相談ください。